この記事を読むと、バレエレッスン後の食事の方法について具体的に分かります。
夕食の時間にバレエのレッスンがあるから、レッスン後に食事を食べさせても良いのか悩んでいます。疲れているので食べないのも良くないと思うし、食べて太っても困るし…
こんな疑問に元バレエ教師がお答えします。
日本の学生さんの場合、バレエレッスンは学校が終わってからになりますよね。
そうすると、どうしても家に帰るのが8~9時、中学生以上であればもっと遅いことも。
そこからご飯をもりもりと食べていいのでしょうか?という質問は教師時代にも多く聞かれました。
結論としては、食べてください!ただし、量と内容には気をつけましょう。
レッスンで疲労した身体を回復させるためにも、成長期に身長を伸ばすためにも、食事は重要です。
夜は身体を回復させるための食事をメインとし、それ以上の栄養は朝、昼でとるようにするのがよいですよ。
成長期はダイエットよりも身長を伸ばすことが大切。レッスンで使った身体を回復させるためにもきちんと食事をとるようにしましょう。
バレエレッスン後におすすめの食事を具体的に教えます!
バレエレッスン後におすすめなのは、タンパク質、糖質、ミネラルがとれる食事です。
レッスン後におすすめの食事
- 卵雑炊
- うどん
- 味噌汁・野菜スープ
- 焼き魚やホイル蒸し
消化に時間のかかる脂身は身体の負担になるため控えるのがよいですよ。
ここからは栄養素ごとにおすすめ食材と注意点をお話ししていきます。
タンパク質
運動後の傷ついた筋肉を補修するために、タンパク質は必要な栄養素です。
タンパク質をとるとレッスンで鍛えた筋肉がきちんと形になっていき、できることが増えていきますよ。
せっかくレッスンを頑張っても、正しい筋肉を身につけることができなければ踊りはうまくなりません。
また、タンパク質から分解されたアミノ酸は筋肉痛の軽減させてくれる作用もあります。
鶏のささみやムネ肉、魚など、脂を抑えてとることがが大切です。
食べやすい豚バラ肉などは脂身が多いので注意しましょう。
糖質
糖質はとりすぎると体脂肪に変わってしまうので、夜に食べるときは注意したい栄養素です。
しかし、糖質は運動中にエネルギーとなり使われてしまうため、運動後は不足しています。
糖質が不足すると、身体のエネルギーとしてタンパク質を利用してしまうので、せっかく鍛えた筋肉を補修するためのタンパク質が利用され、筋肉が合成されにくくなってしまうのです。
タンパク質は筋肉を合成するためにとっておきたい栄養素ですよね。夜でも少しは糖質を補給するのがおすすめです。
糖質は抜いたほうが良いと思いがちですが、完全に抜いてしまうのも良くありません。
小さめのおにぎりや、雑炊などがおすすめです。
ミネラル
ミネラルは身体の調子を整える栄養素ですが、汗とともに流れてしまいます。
たくさん汗をかくバレエレッスンの後には不足しやすい栄養素です。
ミネラルは肉、魚、卵、豆・海藻類などさまざまな食材に含まれていますので、できるだけ多くの食材を取り入れると良いですね。
夜のバレエレッスン後の食事で気を付けること3つ
「夜に食べると太る」というのはよく聞きますよね。
レッスンで夜遅くなってしまうと、食べて良いのか心配になる気持ちは私も経験済みです。
しかし、完全に抜いてしまうと、身体が飢餓状態になるのを防ぐため、次に食事をしたときに身体により蓄えようとします。
これが太りやすくなる原因にもなってしまうのです。
レッスン後の夜の食事は不足した栄養を補うのに必要最低限の量にして、罪悪感なく楽しく食べることが重要です。
寝るまでの時間を意識
夕食は寝る2時間前までに済ませると良いと言われています。
寝る直前に食べてしまうと寝ているときに消化をすることになり、身体に負担がかかってしまうのが理由です。
寝ているときはあまりエネルギーを使わないため、使いきれなかった糖質が体脂肪に変わりやすくなってしまいます。
しかし、成長期にはたくさん寝てほしいので、寝る時間を遅くするのはおすすめしません。
家に帰ったらまず食事をする、できることならレッスン後すぐにおにぎりを食べるなど、できる限り寝る時間より前に食事を済ませましょう。
バレエと睡眠についてはこちらのバレエダンサーは睡眠もトレーニング!【成長期は疲労回復が最重要】でも詳しく解説しています。
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糖質は必要最低限に
糖質は使わなかった分が体脂肪に変わりやすいです。
寝るまでの時間が短い夕食では、特に取りすぎに注意したいですよね。
おにぎりを小さくする、雑炊にして満足感を得るなどの工夫がおすすめです。
出来ればレッスン帰りにおにぎりやバナナだけ食べてしまうのがよいですよ。
夜控えめにした分は朝に食べよう
成長期には成人男性よりも栄養が必要なこともあります。
夕食を控えめにしたままでは栄養が足りず、思うように身長が伸びない可能性も。
バレエを頑張りたいのであれば、身長は今の体型よりもとても重要です。
どんなに上手なダンサーでも身長制限のせいでバレエ団に入れないことも。体型は大人になってからでもダイエットできますが、身長はそういうわけにはいきません。
夜控えめにする分、朝にしっかりと食べて調節しましょう。
栄養は1日全体で考えれば大丈夫です。
朝に食べた分は1日かけて消費できるので、朝ご飯はきちんと食べてもその分動けば夜よりも太りにくいですよ。
バレエと身長の関係についてはこちらのバレエに身長は必須条件!低いと困るバレエの残酷な現実と対策も合わせてご覧ください。
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夜のバレエレッスンの日おすすめ食事スケジュール
では、1日全体を通してどのような食事のとり方が良いのかを解説していきます。
夜18時~20時までレッスンがある学生を想定したスケジュールです。
朝食・昼食
朝食・昼食は腹8分目まできちんと食べましょう。
朝寝坊してきちんと朝食をとれないということがないように、夜更かしも厳禁です。
昼食は給食の方も多いと思いますので、バランスの取れている給食はありがたく食べましょう。
お弁当を用意する場合は、お弁当箱を小さくしすぎることなく、きちんと持たせましょう。つい間食してしまう原因となります。
コンビニで買うのはおすすめできないので、できる限り手作りで。
大変な方は、コープなどの冷凍食品を入れるだけでも違うので、検討してみてくださいね。
レッスン前・間食
学校から帰ってきて、レッスン前に時間があるのであれば、先に食事をとるのがおすすめです。
学校の終わる時間が遅かったり、移動時間がかかる場合は、手軽に食べられるおにぎりやバナナなどを学校や家で食べてからレッスンに向かうと良いでしょう。
昼食からレッスン後の食事まで長く時間が空いてしまうと、レッスン後の食事を身体がより吸収しようとしてしまいます。
手軽に食べられて、消化が速いものをつまんでおくのがおすすめです。
レッスン前の食事についてはこちらのバレエのレッスン前に取るべき食事はこれ!【食べすぎも空腹もダメ】で具体的に解説しておりますので、合わせてご覧ください。
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レッスン後
レッスン後はレッスンで不足した分を補いましょう。
食べすぎず、なるべく寝る時間よりも早く食べることがおすすめです。
罪悪感をもって食べるのではなく、身体のために食べていることを忘れずに!
まとめ:バレエレッスン後の食事に気を付けて素敵な身体を作ろう!
今回はレッスン後の食事についてお話ししました。
レッスン後におすすめの食事や、夜でも食べたほうが良い理由がお分かりいただけましたか?
バレエ体型をキープするためにも、夜の食事は大切なので、抜くことなく適切なものを食べましょうね。
成長期のバレエっ子の食事についてはこちらのバレエを習う子の食事は大切に【子供がダイエットしてはいけません】でも解説していますので、合わせてご覧ください。
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